南インド開拓の続き


南インド開拓といっても、過去に開拓済みの店も結構あります。
あたしはカレーブロガーではないので、あくまでも外食の一選択肢。
それでも自分で南インドのカレーを作るようになってからというもの、
ほどほどの外食を欠かさないように心がけています。
行ったことのない土地の料理は、本場のシェフの料理を食べるのが一番。
そして、スパイスの使い方などを学びとるのが上達の近道ですね。

南印度ダイニング初訪問の際に、隣のテーブルが気になりました。
ボクもあれを食べたいよぅ!的な、お子ちゃま丸出し状態…とも言いますけど。
隣のテーブルに座っていたのは、どこからどう見てもそうとしか見えないインド人。
二人のウチの一人が食べていたものが、気になって仕方ありませんでした。
その人たちが帰った後で、店の方に図々しく尋ねたんですよ。

「さっきのアレは、ビリヤニでしたか?」
 「そうそう、ビリヤニ。」
「バスマティライスの匂いがしていましたね、」
 「バスマティ、知ってるの。インドに行ったことあるね?」
「いいえ、日本のレストランで食べたことがあるので。」
 「バスマティ、ビリヤニだからね。」

ビリヤニ目的の訪問は、初訪問からわずか48時間後でした。

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2011 / 02 / 27 ( Sun ) 19:51:09 | インド料理 | TrackBack(0) | Comment(2) | トップ↑
南インド、開拓史


中野に蕎麦を食いに行ったついでに、新規開拓を果たしました。

南印度ダイニング

蕎麦は一人で食べたんですが、ここから年中ウチにいる女の人が合流しましたね。

ミールス@南印度ダイニング

予約なしで食べられるミールス、ベジタリアン仕様を選んでみました。
パラタがなくなったとかで、ナンがついてきたのには驚きましたけど。
カトゥリは左端がワダ、あとは時計回りにハスのピックル、野菜のカレー、
ラッサム、サンバル、ライス、ナンの上に乗っているのはパパドです。
向かいの人は日替わりを選びましたが、骨付きチキンとホウレンソウのカレーです。
ホウレンソウはピューレではなくて切り刻んだスタイル、南全開です。
ミールスが1000円で日替わりが780円、リーズナブルな価格設定です。

どの料理にもケレン味がまったくなく、実に素直で伸びやかな味です。
米が日本米のごく普通のだったりするのがご愛敬なんですけど、
食べ慣れているという意味ではジャポニカはありがたいものです。
南系統のカレーは、ジャポニカとの相性がとてもいいですからね。

ラッサム、口がキューってなるぐらい酸っぱかったんです。
どこかで食べた「レモンラッサム」よりもはるかに酸っぱかったです。
タマリンドの酸味なんですけど、あそこまで利いているのは初めてですね。
でも、何だか美味しいので、酸っぱいと言いながらすいすい減りました。
体に悪いものが何もない料理ですから、食後のもたれもありません。
金使って外食するなら、こういうのがいいですよ。
隣の席に高校生らしき男の子がいて、一人でミールス食ってました。
ああいう姿を見ると、頼もしく感じられてなりません。

食後のチャイが、特筆モノでした。

チャイ@南印度ダイニング

エアブレンドっていうんですかね、あのジョボジョボ注ぐやつ。
目の前でそれをやってくれたのでハッタリ臭いと訝ったのですが、
どうしてどうしてきちんと作られた香り豊かなチャイでした。
インド料理屋のチャイって、お茶が薄いのが圧倒的に多いんです。
中華料理屋のジャスミン茶がもれなく薄いのと似てますね。
あたしはどんなお茶でも濃いめが好きなので、薄いのはもの足りません。
で、ここのはちゃんとした濃さがキープされていて結構でした。
またスパイスもしっかり感じられる使い方で、好印象ですね。
過去に一番美味しかったのは品川エキュート内のシターラ・ダイナーですが、
ここのチャイはそれに肉薄する美味しさだったと思います。

西新宿のムットのムットさんの兄弟だとか何だとか聞いていました。
お店の人にそうなのかと尋ねてみたら、「シンセキ、シンセキ」だそうです。
ムットさんの作る料理も人柄マロ出しの穏やかさですが、ここも同じです。
料理におけるケレンやハッタリが嫌いなあたしには、ありがたい店です。

向かいの人の分まで払わされちゃいましたが、まあよしとしましょう。

2011 / 02 / 25 ( Fri ) 13:12:58 | インド料理 | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
新三的蕎麦分析


初めて伺う蕎麦屋さんでは、どうしても分析的な食べ方をしてしまいます。
我ながらイヤな癖だと思う反面、職業病みたいなものだという諦めもあります。
とかく蕎麦好きには理屈っぽいのが多いもので、あたしもその例に漏れません。

さらしな総本店 中野北口店
初めてですから、いつもの通り「もり」をお願いしました。
田舎そばもあったのですが、オーソドックスな二八を選びました。

二八@さらしな総本店

全体を撮ろうと思ってカメラを高く持ち上げたら、思い切りボケましたん。。。

まず目につくのが、麺線の太さですね。
あたしが好んで通うような店の麺は、総じてもっと細く切られています。
麻布に「永坂更科」という江戸からの老舗がありますが、系統は別のようです。
薬味はきちんと晒されたネギに本わさび、それに大根おろしです。
竹を半割りにした器はともかく、薬味の仕事は丁寧で好感が持てます。
つゆはやや甘めの出来上がりですが、ダシの旨味がたっぷり出ています。
蕎麦が太めなので、すすっと手繰り込むという具合にはいきません。
どうしても、何度かモグモグしないと喉を通ってはくれません。
なので、やや甘めのつゆが好相性、考えられたバランスですね。

ついでながら、着席してすぐに出されたのが奥の湯呑み。
「お茶なんか要らねーよ!」と思ったのですが、飲んだら蕎麦茶でした。
蕎麦屋で蕎麦茶なら、これはアリかもしれません。

で、量が少ないですね。
もともと蕎麦に量を期待しちゃいませんが、750円はちと高い。
まあ、並木藪ならあの量で700円ですから、相場なのかな…。
ご贔屓のまつやが良心的過ぎるってことかもしれません。

切れた蕎麦

こういう風に蕎麦が短く切れてしまうのはいただけませんね。
ホントに上手な人が打った蕎麦は、雑に食べても切れません。
麺が太いと書きましたが、細い麺を作るには生地を薄く延ばす必要があります。
そのためには、蕎麦粉とつなぎが完全に一体になっていることが大事です。
さらに、切った麺を丁寧に扱って、はじめて切れない蕎麦になります。
茹でるにも洗うにも盛るにも細心の注意が必要で、腕と気遣いが問われるところです。
麺が太いには太い理由があるので、それ自体は一向に構いません。
ただ、つながり切っていない麺は、少しだけ残念な感じがするという話です。

こういう切れっ端は、蕎麦猪口に入れて蕎麦湯の具にしてしまいます。
蕎麦湯を注いで飲んだつゆ、やはり甘みが浮かび上がってきました。
神田や浅草並木の「藪」のように辛いつゆ、あれはあれで一つのスタイル。
「さらしな」を名乗る店全般に共通する甘めのつゆ、これはこれ。
肝心なのはあくまでも蕎麦との相性ですから、そこさえ外さなければOKです。

ね。
たかが一枚の蕎麦で、これだけ能書きを垂れることができるんです。
イヤだねー、蕎麦好きは。
2011 / 02 / 21 ( Mon ) 11:35:24 | 美味しいもの | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
最近印象に残った食べ物


もちろん、不味くて印象に残るケースもあるにはありますが…。
今回は、美味しい印象が残っている食べ物限定です。
大作以降ややヘタレ気味なので、備忘録ということですね。

秋元屋@野方 テッポウ 1本100円
テッポウ@秋元屋
テッポウ=豚の直腸を、味噌味で串焼きにしたものです。
味噌と言っても普通の味噌ではなく、店オリジナルの味噌ダレですね。
適度な脂を残した焼き上がりのテッポウが、味噌で美味さ三倍増になります。
甲類焼酎をベースにしたホッピーとの相性も、抜群です。
画像はないのですが、ハツ=心臓の半焼きも衝撃的な美味さでした。
半焼き、チョイ焼き、若焼き、どれも同じで、要は生っぽく焼いたものです。

たきおか2号店@アメ横 牛モツ塩煮込み 300円
牛モツ塩煮込み@たきおか2号店
アメ横のたきおかは以前にご紹介しましたが、ここはその2号店です。
上記の秋元屋もそうなのですが、モツは今や豚が主流になっています。
ですから、牛モツを見るとついつい食べたくなってしまいますね。
ハチノス(第二胃)が見えてたりしますが、正真正銘牛のモツだけです。
       ↑ 「三」になってました!テーセー!
ニンニクが相当利いているので、キスの予定があるときは食べられません。

ホルモン@沼袋 レバーチョイ焼き 120円
レバーチョイ焼き@ホルモン
あらかじめ断っておきますが、豚レバーの生食は避けるべきです。
豚レバーの怖さは鮮度と無関係だという知識も、あった方がいいですね。
でもあたしは凡人なので、豚レバー生食の誘惑に負けてしまうことがあります。
この店にレバ刺しはなく、その代わりに生同然のチョイ焼きがメニューに。
見た目はまるで生ですが、口に含むとほんのり温かいのが不思議です。
安全性云々はさておいて(ホントはさておいちゃいけませんが…)、
レバーの鮮度だけを論じるなら、この店が断トツと言っていいでしょう。
昨年来のマイ・モツブームで結構食べましたが、鮮度はここが一番です。

飲み屋ばかりなので、その他も。

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2011 / 02 / 18 ( Fri ) 08:01:47 | 美味しいもの | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
かけそばの魅力、かけそばの美学


江戸っ子ならチョイと小腹の空いたときにでも蕎麦をつつっと手繰って…、
なんてな話がまことしやかにされるものですから、とっても窮屈です。

あいや、窮屈なのはあたしでなく、「かけそば」なんですけどね。

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2011 / 02 / 11 ( Fri ) 17:22:13 | 美味しいもの | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
<巣鴨 とげぬき地蔵>-随筆風超大作


認知症の進んだ老母を連れて、巣鴨へ行ってきた。
「巣鴨のお地蔵さんへ連れて行ってやるけど、どうだ?」
そう尋ねると相好を崩して「ああ、何十年振りだろう…。」と言う。
こちらとしても悪い気はしないので、早速出かけることにした。

我が家から巣鴨までは、都営地下鉄を乗り継ぐのが早くて便利だ。
母はシルバーパスを持っているので、無料で乗れてありがたい。
行きの電車の中で、試みにこんなことを聞いてみた。
「え~と、今日はどこへいくんだっけかね。」
すると母はしばらく考え込んで、こう答えた。
「花園神社でしょ。」
話がまとまって家を出てから、わずか20分後のことである。
「ん?違うぞ。花園神社じゃあない。」
「あれれ。じゃあ、靖国神社か。」
「それも違うな。じゃ、着くまでのお楽しみってこった。」

巣鴨の駅に着いて地上まで上がったところで、また聞いてみた。
「どこへ行くか分かったかい。」
すると今度は、間、髪を入れずに「お地蔵様でしょ。」と言う。
昼日中から、キツネにつままれているような心もちだった。

商店街を冷やかしながら、そして昔話をしながら歩く。
何かの試食が出ていると、マスクを外してはせっせと食べている。
「腹が減っているようなら、どこかで飯を食おうか。」
そう水を向けると、決まって「お腹は空いていないよ。」と言う。
そして、次の試食を見つけると、またマスクを外すのである。

お地蔵様を通り過ぎて庚申塚の交差点まで行き、
同じ道を引き返して今度はお地蔵様にお参りをする。
母が目をつぶって手を合わせると、体がぐらぐら揺れる。
もう、自分の体のバランスを保つことができないのである。
手を差し延べようとしたところで、母が目を開いた。
そして、パンパンと盛大に柏手を打っている。
「母上、柏手は神社、ここはお寺さんだからね。」と釘を刺したが、
当人は何食わぬ様子で、黙ったままうっすらと笑っている。

子供たちの好物、重盛の人形焼を土産に買った。
死んだ親父が好きだった塩大福も、買った。
いずれ全部自分で食べるつもりででもいたものか、
甘い物好きの母は殊の外ゴキゲンだったようだ。

帰ろうか、という話になったところで私の腹の虫が鳴いた。
JRの駅近くにちょっと食わせるトンカツ屋があったことを思い出し、
母を促してその場所まで行ってみたのだが、店が消えている。
時代の流れに飲み込まれたかとがっかりしているところへ、
仮店舗営業のお知らせという、ごく控えめな張り紙が目に入った。
ビルの建て替えのために、少し離れた場所で営業しているらしい。
母には申し訳ない気もしたのだが、更にひと丁場歩いてもらった。

辿り着いた先は、間違いなくお目当ての「とん平」であった。
この店には、実に愉快な思い出があるのだ。

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2011 / 02 / 02 ( Wed ) 08:11:44 | 日記 | TrackBack(0) | Comment(6) | トップ↑
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