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サイン。


去年の9月1日に店を始めて、まる一年が経った。
始めてしばらくは忙しない時間が続き、子供たちと接する時間が激減した。
店を始めるに当たって、生活が変化することを子供たちに説明したが、
才はともかく当時1年生の遊にとっては、受け入れがたい部分があったようだ。
「ただいま」と家に帰っても、誰も迎えてはくれない。
それではあまり可愛そうなので、遊の帰宅時間を見計らって
あたしかカミさんが帰ってやるようにしたものだった。

それでも親と一緒に過ごす時間が足りなかったのだろう。
ある日、ふすまを動かしていたら、イタズラ書きを見つけた。
普段は重なっていて見えない部分なのでそれまで気づかなかったが、
そこには平仮名で「ゆう」とだけ書かれていたのだった。
お世辞にも綺麗とは言えないその頼りない文字は、
その時の遊の気持ちがそのまま形になったものだったろう。
「父ちゃん、母ちゃん、遊はここにいるんだよ。」という
言うに言えない訴えを、あえて日頃は見えないふすまに
そっと書いたのに違いないのだ。

あたしもカミさんも、遊に謝った。店のことではない。
遊だって大丈夫なはずと決め付けていた自分たちを詫びたのだ。
そして、接していられる時間の濃度をできるだけUPするようにした。
それから、遊も気が晴れたのか、すっかり落ち着きを取り戻した。
あのまま気づかずにいたらどうなっていたかと思うと、ぞっとする。

情緒不安定になる子は、必ずサインを出すという。
遊のサインは文字通りの「サイン」だったわけだが、
本当はその前にも何か信号を発していたのかも知れない。
子供をよく観察しなければいけないというのは、このことだ。





2005 / 09 / 02 ( Fri ) 19:50:19 | ガキンチョ日記 | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
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