インマナ、その③


ナンは放棄したまま、カレーに移りたいと思います。

教室では、この料理も4種類のスパイスで作りました。
ですが、正直それではもの足りませんので、
今までと同様に、あたしがアレンジしたレシピを掲載します。

赤、辛、旨
でも、これじゃ何やらワカラヘン。(苦笑)

インドのカレーというのは、作ってすぐに食べるものです。
あのクソ暑い中、何時間も煮込むなんてことはありえません。
また、時間が経って美味しくなるようなレシピでもありません。
今回ご紹介するカレーは、30分程度でできてしまいます。
食べたい時に手早く作れるという意味では重宝なものですし、
調理時間の短さが夏向けということもできると思います。

では、長~い続きへどうぞ。

まずは、レシピをどんぞ。

チキンとトマトのカレー 6人分
鶏モモ肉 500g
タマネギ 200g
ショウガ 50g
ニンニク 40g
トマト 400g
サラダオイル 50cc
800cc
大さじ1
パプリカ 大さじ2
ターメリック 大さじ1
カイエンヌペッパー 小さじ2/3
コリアンダー 大さじ1
クミン 小さじ1
ガラムマサラ 小さじ2
これに満たない分量では、作りにくいと思います。
鶏は例によって皮を外しての分量です。

鶏は一口大に切っておきます。
タマネギとショウガはみじん切り、ニンニクはすりおろし、
トマトは粗めのみじん切りにして準備しておきます。
トマトの皮をむく必要はありません。
油を入れた鍋にショウガとニンニクを入れて点火し、
焦がさないように気をつけながら香りを立てます。
いい香りが充満してきたらタマネギを入れて炒めます。
茶色になるまでじっくりという必要はありません。
タマネギに透明感が出てペタつき始めればOKです。
そこへトマトを入れてざっと炒め合わせます。
ガラムマサラ以外のスパイスと塩を入れてさらに炒め、
鶏を入れて鶏がやや白っぽくなるまで炒めます。
水を入れて、蓋をせずに強火で煮立てます。
アクが浮いてもそれは取り除かずに、
沸騰を保ちつつおよそ15分間加熱します。
この間は数回かき混ぜるだけでいいので、
他の作業をすることも十分に可能です。
アクが見えなくなるのが一つの目安で、
火を止める直前にガラムマサラを加えて混ぜ、
味を見て薄いようなら塩を補います。

自分の画像がしょぼいので、ハリオムさんのヤツ。
一人前
普通に盛れば、鶏肉もこの程度は姿を見せているようです。

ニンニクはすりおろして形が見えなくなりますが、
みじん切りのショウガは立派な具として存在します。
ショウガの爽やかな香りが意外なポイントで、
生のトマトと共に、料理にフレッシュな印象を与えています。
せん切りのままでいいぐらいだと、あたしは感じました。
日本人の意識にあるカレーよりは濃度がずっと薄いので、
カレースープのように感じるかもしれません。
ですが、これは紛れもないカレーです。
むしろ、インドのカレーはどれもこんな感じです。
白いご飯よりは、ナンに合います。
でもナンが難航していますので、ご参考までに
黄色いご飯のレシピを書き記しておきましょう。

米三合に対してターメリック小さじ1/2、塩小さじ1、
それにバターを10g入れて普通にご飯を炊くだけです。
ただしターメリックは水分の中で固まりやすいので、
分量の水にあらかじめよく混ぜ合わせておいたものを
研いだ米に注ぐようにしないと均一の色を得られません。

教室で、こんな質問をしたオバサンがいました。
「鶏を他の肉に変えれば、違うカレーになるんですね?」
それに対してハリオムさんの答えはこうでした。
「他の肉で作ったら美味しくないよ。」
これはあくまでも鶏肉で作るレシピなんだというわけです。
マトンにはマトンの作り方があり、ビーフにはビーフのレシピがあると。

日本のカレーというのは、「初めにルーありき」ですよね。
あれがインドカレーに対する種々の誤解の根源になっているんです。
あのルーだと、肉の種類を問わずに作れちゃいますもの。
しかも、翌日の方が美味しかったりするケースもよくあります。
要するに、あれは「煮物の一種」に過ぎないんです。

インドカレーの真骨頂はスパイスの配合にあるわけで、
スパイスの香りを堪能するにはデキ立てが一番です。
そして、メインになる材料を生かすために、スパイスの配合は
実に精密に築き上げられているということなんです。

あたしが作る新三スペシャル、あれはヨーロッパの料理です。
正月の記事にも書きましたが、ヨーロッパの煮込み料理です。
調理全般のテクニックは西洋料理のそれなのであって、ただ、
インド料理のスパイス使いを踏襲しているというだけのことです。
逆に、西洋料理のテクでインドのスパイスを使うことを以って、
【世界に唯一のカレー】と豪語する理由もそこにあるわけです。

さて今回のカレーの応用編を書き加えておきましょう。
レシピ通りに作ったカレーに、別に炒めた野菜を加えるんです。
ナス、ピーマン、ズッキーニあたりですね。
ネットリするのがお嫌いでなければ、オクラもかなりイケます。

ダシを取らないということは、素材の味がガチでぶつかるということ。
そんなスリリングなカレーも、たまにはいいものですよ。

次回は、「ガラムマサラの不思議について」の予定です。
2008 / 07 / 19 ( Sat ) 08:22:22 | インド料理 | TrackBack(0) | Comment(6) | トップ↑
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コメント
タイトル:

すげっ! 極めましたね。
カレーが食べたいー!(現在夜中の12時26分・・・)
トマトは生なんですね。 
現在うちにないのは、トマト、鶏肉、柄夢魔皿(おもしろい誤変換だったのであえてそのままにw)。
次回の買出し時に買ってきたいと思います(おー!)
名前: R* #cDvBsRdY : 2008/07/19 13:29 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:梅雨明けしました@関東地方

容赦なく暑い東京、泳ぎたい気分です。

極めたかどうかは甚だ怪しいんですけど、
逆にこの程度のものでカレーと名乗れるんだなぁ…って。
カレールーの呪縛から解放された気はしていますよ。

ねえ、R*さん。
>うちにないのは、トマト、鶏肉、柄夢魔皿
これって、スパイスはあるってことですか?
それって、実はスゴイことなんですけど。(笑)
名前: 新三 #brXp5Gdo : 2008/07/19 16:40 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:カレー食べたい…

暑いですねぇ~。
こういう時こそやっぱりカレーですね。暑い時にこそスパイシーなものが
食べたくなります。
でも、今は自分で作る余裕がないので
来週あたりお昼にでも食べに行っちゃうかも(笑)
名前: 晶 #VWFaYlLU : 2008/07/19 18:37 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:暑気払いは…

いの一番に挙がるのはどうしてもビールですけどね。(笑)

暑い時にスパイシーなカレー、体が要求しますね。
タイのグリーンカレーなんかも、夏場の食べ物って感じ。
余裕がないなんて言ってないで、つくりましょうよ。
30分でできちゃうんですよ!
名前: 新三 #brXp5Gdo : 2008/07/20 16:16 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:

コメ返のコメ返でごめんなさい。
ガラムマサラ以外のスパイスはありますよ。
特にカイエンヌペッパーとパプリカはこの辺りではよく使うんです。
パプリカは飾り(+風味)メインですけど(笑)
日本では手に入り辛いかと思って、自分の紹介するレシピには入れてません。
コリアンダーは粉の方がこちらではよく使われます。
クミンはヤミーさんのにんじんのお菓子を作った時に調達。
ターメリックは何故あるのかわかりません(笑)
ガラムマサラ、昨日粒状(自分でごりごりするやつ)を見つけたんですが
缶が大きくてちょっと高かったので手が出なかった・・・(涙)
名前: R* #cDvBsRdY : 2008/07/25 04:13 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:なるほど…

>コメ返のコメ返で
んじゃ、コメコメ倶楽部ってことで。(ワケワカラン)

スパイスの品揃えの理由、よ~っく分かりました。
ガラムマサラの粒状って、いったい何でしょう?
ガラムマサラは様々なスパイスの複合体で、
そういう名の木や草が生えているのではありません。
ホウルスパイスのミクスチュアですかね。

さらに疑問が残ったのでした。(笑)
名前: 新三 #brXp5Gdo : 2008/07/25 13:16 :URL [ 編集] | トップ↑
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