新作、その名はアル・パラク


料理人が「これは美味しい。」と感じる料理には、ある共通項があります。

それは、まず、素材の持ち味が十分に引き出されて生きていること。
次に、ハッタリやケレンのない、自然な調理であること。
そしてその背景にある気候風土を感じさせる料理であること。

これらの条件を満たしている料理は国籍を超えて美味しいものです。
前々回の記事にした鶏のカレーも、これらを十分過ぎるほどに満たしています。
日本で鶏肉を食べる目的なら、おそらく炭火の焼鳥が一等賞でしょう。
でも、インドで、カレーとして総合的に食べようとするとああなる訳です。

タイトルのアルはジャガイモのことで、パラクはホウレン草です。
つまりはジャガイモとホウレン草のカレーなんですが、皆様のイメージは?

頭の中でカレーが結像したら、続きをクリックなさってください。

さ、もったいぶらずにご紹介いたしましょう。
これが、南インドの風土気候に根ざした、アル・パラクです。
ちょっとピントが甘かったっす、毎度トホホ。
アル・パラク
以前にご紹介した北インドのサグとはだいぶ趣の異なる一品です。
ちょっと、アップにした画像はこちら。
アル・パラクのアップ
赤いのはトマト、小豆のようなのはスパイス代わりに使うメティ・シードです。
白いご飯にかけて食べるのが南インドのカレーの基本、今日もあきたこまち。
アル・パラク on ご飯
インドの人たちは手で食べますが、その前に大事な作業があります。
それは手を洗うことカレーとご飯をよ~~っく混ぜることです。
たとえば、下の画像ではまだムラがあり、混ぜ方が足りません。
混ぜ足りない状態
気合を入れて、具もみじん切りになったかと思うほどに混ぜたおします。
気合を入れると、こんな感じになります。
大変よく混ぜました♪
ここまでくれば、あとは本能に任せてバクバク食べるだけでございます。
ちなみにインド人は、スプーンを左手で使ってカレーをご飯にかけ、
カレーのかかったところを右手で徹底的にお混ぜお混ぜして食べます。
これを数回繰り返して一皿を平らげるということになります。
インドの食堂には右手用の手洗いがあるそうですし、そうでなくても、
空になった皿の上に右手をかざして左手で水をかけながら右手洗浄!
な~んて横着者には素敵に喜ばしい習慣もあるんだそうですよ。

話が逸れましたが、このカレーはまたしても傑作かもしれません。
北のサグほどの派手な押し出しがないのが弱点ですが、
実に素朴な、料理としてまったく無理も無駄もない素晴らしい一皿です。
さらに言えば、ジャガイモのビタミンCとホウレン草の鉄分で、
特に女性には栄養的にも文句なしの料理になっています。
ナマステ、恐るべし。
2008 / 10 / 02 ( Thu ) 16:09:41 | インド料理 | TrackBack(0) | Comment(3) | トップ↑
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コメント
タイトル:

わたしが想像したのは具沢山のカレーではなくて、サグカレーのようなサラサラしたものでした。
でも、これも美味しそう♪
夏に暑さでばてた身体によさそうですねw
名前: 晶 #VWFaYlLU : 2008/10/02 21:09 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:

混ぜ方に気合が入ってリゾットみたいになってますねw
じゃがいもってこんなにカレーに入れるのは日本だけかと思ってました。
インド料理屋のカレーにもじゃがいもは入ってますが、
こんなにごろごろしてないんですよ。
地域によるのかな?
こんなのを手で食べてたら、指の皮が厚くなりそうですねw
名前: R* #cDvBsRdY : 2008/10/02 23:06 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:こんにちは。


晶さん
このカレー、具に対して水分が少ないというだけであって、
特別に濃度が高いということではありません。
ジャガイモも煮崩れないように仕上げてありますし。
4人前の量でホウレン草が二把入っているのですが、
そのホウレン草のトロトロした感じを楽しみます。

R*さん
いろいろな混ぜ加減を試してみたのですが、
どのカレーでもとことん混ぜるのが一番美味しいようです。
これがご飯でなくナンだったら、けて食べるだけで、
混ぜるということはそもそもあり得ませんよね。

機会があればインド人の面の皮手の皮の厚さを
実測してくることにいたしましょう。
名前: 新三 #brXp5Gdo : 2008/10/03 12:43 :URL [ 編集] | トップ↑
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