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転職


久々のブログ更新です。

年が明けてから、お袋の認知症が目に見えて強烈になってきました。
ちょっと目を離せばどこかから何かを引っ張り出してパンツの中に隠したり、
冷蔵庫の方へすっと忍び歩きをして中を物色したりするのが当たり前です。
家の中に痰や唾を吐いてみたり、お茶が飲みたいというので出してやると、
そのお茶を飲まずに床にぶちまけてみたりするようになりました。

マルシェを閉めてからというもの、あたしはずっと夜の仕事をしていたんです。
夕方になってあたしが家を出た後はカミさんと子供たちがお袋の世話をする訳ですが、
あたしがいないと他の家族の言うことはほぼ聞かなくなっていたということです。
夕食まではそれを目当てに何とか言うことを聞いていたようなのですが、
夕食後はもう楽しみがないので感情を露骨にまき散らしていたんですね。

家族がそのストレスに晒される必要は、まったく無いでしょう。
仕方がないので、夜の仕事をすっぱりと辞めてしまいました。

決定打になったのは、お袋があたしの頭に痰を吐きかけたことです。
服の足元を直してやるのに、お袋を立たせてあたしはかがみ込んでいました。
すると頭上で「カーッ!」という声が聞こえて頭に何か落ちたような…。
頭に左手を当ててみると、新鮮な痰がぺっとり。
思わずそのまま左手でお袋の横っ面を張り倒しました。
お袋の体がスローモーションで右に倒れていきます。
転倒してまた骨折などされても困るので、右手で支えます。
それでも、支えきれずに、お袋の体は壁に当たってから床に沈みました。

「息子の頭に痰を吐き出すってのは、一体どういうことなんだ!」
認知症相手に「なぜ、どうして」が通じないことは百も承知なんですが、
そこはこっちも感情ある生身の人間、感情が理性を上回りました。
床にへたり込んだお袋は、あたしの叱責に対して消え入るような声で
「すみません。すみません。」と同じ言葉を二度繰り返しました。

「俺は、親に『すみません』と言わせるようなことをしているのか…!」
体中の血が逆流するのを感じながら、あたしはしばし放心していました。



53にもなって転職というのもアレですが、已むを得ません。
自分の就労事情などよりも、家族のストレスを除くのが先決です。
幸いにして、あまり時間を経ることなく現職を得ることができました。
お袋がデイサービスに行く日はそこそこの時間まで働き、あたしの帰宅までは
家族がお袋の面倒を見ていてくれることでどうにかなります。
デイサービスのない日は、日の高いうちに帰れるようにしています。
あたしの休日は、お袋のデイサービスがない日で月に6~8日程度です。
現行、固定された休日は火曜日、早く帰れるのは木曜日と日曜日です。
こんな事情なので、シフト制で、時間給で働いています。
あたしはまだ新生活に慣れない感じがしているのですが、家族のストレスは
目に見えて軽減されているようですので決断は間違っていなかったようです。

この年になってこういう舵の切り方をするなんて、思いもよりませんでした。
この生活は、おそらくお袋が死ぬまで続くに違いありません。
当然、その間にも子供たちはどんどん成長していきます。
日々ボケ続けるお袋を見守るのが子供としての義務だとすれば、
自分の子供たちの成長をすぐそばで感じ取れるのは親の権利です。
いつもの通り、状況や環境の変化も楽しんでしまおうと思っています。
2012 / 05 / 22 ( Tue ) 12:23:22 | 日記 | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
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