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近況などなど(※長編につき注意)


<うら恋しさやかに恋とならぬまに別れて遠きさまざまの人 若山牧水>
若山牧水の歌は「サ行」の響きがとてもきれいです。
独特の甘酸っぱさを持つこの歌も、「好印象サ行」の例外ではありません。
いまのあたしは、ちょうどこの歌のような気分です。

さて、次男、遊。

6月28日の試合に負けて、引退しました。
6月初めに体育祭の練習で右足首の靭帯を損傷し、松葉杖生活。
区の大会にはスコアラーや三塁コーチャーとして参加しました。
走ることはおろか、歩くことさえままならなかったんですからね。
金井が三塁のコーチャーに立っていると安心できる、顧問はそう言いました。
知らぬ間にコーチャーができるようになっていたり、主審もできたり。
でも、最後はグラウンドに立っていたかっただろうなあ。

今年のチームはいいチームだった、顧問はそう切り出しました。
特にバッテリーを褒め、三年生だけでチームが組めることを褒め、
三年生の下級生に対する指導力や統率力も高く評価してくれました。
自分が野球部の顧問をやってきた十数年の中で一番いいチームだった、
涙を浮かべながら語る顧問の言葉に、保護者も涙をこらえることができませんでした。

そして…、
「金井の足が治ったら、どこかと練習試合を組もうな!」
負けて涙に暮れていた子供たちも、それぞれに首を小さく縦に振っていました。

プロ野球ばかり観て、アマチュア野球を全然観なくなってしまったあたし。
でも、遊が野球を始めてから、自分でも驚くほどアマチュアの試合を観ました。
高校野球だって、春と言わず夏と言わず観ています。
金でも名誉でもなく、ただ勝つためだけに戦う姿が胸を打つんですね。
基本の練習を徹底的に繰り返し、基本を忘れた方が負けるのがアマチュア。
派手なプレーもすかしたプレーもないけれど、野球のエッセンスが詰まっています。

遊の試合を何度観に行ったんだろう、あたしは。
遊が盗塁で刺されたのを目撃したことは一度もないなあ。
アウトのタイミングで本塁に突入し、体はタッチから逃げながら、
手だけを伸ばしてホームに触って得点した好プレーもあったっけ。
好捕、好打、エラー、しけしけ、怒られて褒められて、楽しかった。

遊、野球をやってくれてありがとう。
父は、そのことに心から感謝している。


そんな遊、7月5日に15歳になりました。
引退した以上は、受験生として自分の目標に向かって進んでもらいましょう。

続きはお兄ちゃん。(えー、これでもすでに長いのにー?)

はい、長いです。

長男、才。

8月11日に20回目の誕生日を迎えました。
ツイッターにも書いたりしたのでいい加減にした方がいいのですが、
自分の子が20歳になるということがこんなに嬉しいとは思ってもみませんでした。
あたしの場合は、飲みに連れ歩けるというのが主たる理由かもしれませんけど。

あたしが未成年だった頃、死んだ親父がよく言ってました。

・風呂上りのビールは誰にだって旨い。
 だが、風呂上りの冷酒の旨さは誰にでも分かるってもんじゃないんだ。

・冷酒に一番合うツマミは、鰯の丸干しだよ。
 イカとニンニクは、気をつけないと悪酔いするからな。

・義衛がハタチになったら、一緒に飲みに行こうな。
 冷酒に丸干しで、な。

蛇足ながら、当時「冷酒」と言えば、「燗をつけない酒」のことです。
したがって読みは「レイシュ」ではなく、当然、「ヒヤザケ」ですよ。
普通はヒヤザケなんて長ったらしく言わずに、ヒヤと言いますけど。

で、親父ですが、あたしがハタチになっても一向にその気がない様子。
もっとも親父は、その時すでに酒を断っていましたのでね。
それでもようやく機会を得て、ションベン横丁で一緒にやりましたよ。
ウチに出入りしていた兄貴分も一緒に、三人でやりました。
まだ当たり前に牛のレバ刺しが食べられた頃のことです。
もちろん、丸干しも食べましたよ。
親父があたしと飲むことを楽しみにしていたこと、でも実現が遠かったこと、
そんなこんなを話していたら兄貴分が泣き出しちゃって大変でした。
いい話だ、義衛は幸せだ、親父も幸せだと、飲み屋でオンオン泣いてましたねえ。

おっと、才です。
親父と違って、あたしは連れ回しますよ。
こんな店がある、あんな店もある、それは教えてやるつもりです。
ただ、ヤツは正月に猪口一杯の酒を飲んだだけで赤くなって笑い出す人種です。
あまりキツイのもどうかと思ってあたしが選んだ店は、中野の「泡」
丁寧に作るハイボールが殊の外美味しいんですよ、ここは。
誕生日の翌日、12日の日曜日に二人でバスに乗って出向きました。

昨日が誕生日で20歳になって、今日は公式外飲みの第一回目。
コイツはあまり強くないので、最初の店はここしかないと思ってたんだよ。

そう話すと、バーテン君は大喜びです。
そんな大事なときにウチを選んでいただいて光栄です、と。
一人だけいた先客も、そんなところに居合わせることができて嬉しい、
どうか僕からの祝杯を一杯受け取ってもらいたい…ってなことになっちゃたりしてね。
才は、外飲みの第一歩目をたしかに「泡」に刻んでまいりました。

もう酒を買いにやってもいいんだ。
夜中に、「酒買ってこーい!」ってやってみたいなあ。

バイトをしても続かずに親の脛をかじり続ける長男、どうなのよ。
まあ、三年生になればいやでも就職活動を始めることになりますんで、
親としては長~く生ぬる~い目で見てやろうかと思ってはいます。

才、20歳おめでとう。
でも、そろそろ髪を切った方がいいと思うよ。

カミさんとあたしは、相変わらず認知症ババアのお守りです。
お袋のケツの穴に指を突っ込んでウンコを掻き出してやるという、
≪どれだけ複雑な近親プレイなんだよ!≫的な日常にも慣れました。
毎日毎晩、酒が旨くて仕方ありません。

今のあたしの気持ちに近い歌をもう一首。

<一度だけ本当の恋がありまして南天の実が知っております 山崎方代>

まだまだ暑い日が続きます。
皆様におかれましては、くれぐれもご自愛くださいますように。

2012 / 08 / 14 ( Tue ) 16:22:54 | ガキンチョ日記 | TrackBack(0) | Comment(2) | トップ↑
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コメント
タイトル:

鰯の丸干しに、かような思ひ出があったのですね。
ご子息のご成長と親御さんの対比。
年上の近親者には学ぶところが多いと感じる今日この頃です。
名前: singing_dog #X6AIgIjQ : 2012/08/15 11:52 :URL [ 編集] | トップ↑
タイトル:こんにちは。

たかが鰯の丸干しに…とも思うんですけど、
こういった類の思い出というのは拭えませんね。
親父も、死んだとは言え、色んな形であたしの中に残ってます。

あたしが死んだ後、あたしは子どもたちにどう残るのかな。
ちょっと気になるところです。
名前: 金井義衛 #brXp5Gdo : 2012/08/16 18:02 :URL [ 編集] | トップ↑
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