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結局、脚本かよ!


半沢直樹が面白い。

で、何で面白いのか考えてみた。
また、つまらないドラマは何でつまらないのかも考えてみた。

NHKの「あまちゃん」が人気だという。
私は一度も観ていないので詳しいことはわからないのだが、
人気であることはどうやら間違いないらしい。
人気だということは観る人が多いということで、
それは取りも直さずドラマが面白いということになりそうだ。

ドラマの面白さとは、何だろう。

ジョージ・ルーカスがスターウォーズに関するインタビューを受けて、
「僕は映画の製作者というよりはむしろストーリー・テラーだ。」と言っていた。
日本流に言い直せば、「語り部」とも言えるのだろうか。
子供が桃太郎やアンパンマンの展開にワクワクするように、
大人にもなにかしらワクワクスイッチのようなものがあるに違いない。
そしてそのスイッチがONになるのは、面白いストーリーに接した瞬間だ。
この話は面白い、次はどうなるんだろう、その瞬間にスイッチが入る。

仕事をしていなかった間、自分としては珍しくTVドラマをいくつか観た。
だが、どれもこれも面白くないので、驚いたものだった。
家族に聞いても、「TVドラマはこんなものだよ。」というのが共通の認識で、
TVドラマに過度の期待をすることの方が常識外れとでも言わんばかりだった。

ふうん…。

半沢直樹、あまちゃん、スターウォーズ、つまりは脚本の良し悪しだ。
原作がしっかりしていて、脚本がしっかりしているドラマ。
脚本の意向を具体的に表現できる役者は不可欠だと思うが、
それもこれも良質の脚本があってこそのことだと思い至った。

自分が好きだったドラマを思い返してみる。
おしん、鬼平犯科帳、王様のレストラン、ふむふむ。
つまらないと感じたドラマも思い出してみる。
いや、名指しはやめておくとしよう。

半沢直樹の脚本は古沢良太、あまちゃんは宮藤官九郎。
 ※ 半沢直樹の脚本は八津弘幸、脚本協力が坪田 文
 TBSの公式サイトに掲載されていました。
 何らかの勘違いがあったようで、訂正いたします。

おしんは橋田壽賀子、鬼平は複数だが原作が池波正太郎、
王様のレストランは三谷幸喜の描き下ろしだったはずだ。
ブランド化した脚本家によりかかることは危険も伴うと思うが、
とりあえず面白いことだけは間違いないということなのだろう。

女王の教室というドラマの成功をスタッフが喜んだという話がある。
何よりも嬉しかったのが、オリジナルの脚本だったという話である。
脚本家が育たない土壌でもあるのか知らないけれど、見渡すと
題材をコミックから引っ張ってくるようなドラマが横溢している昨今だ。
文筆家よりも漫画家の方が自由な発想で創造を続けているかのようだ。
だが、描画を伴うストーリーは、得てして解釈の限界を持っている。
文だけの方が、読み手の自由な解釈を喚起する可能性がはるかに高い。
それが実写化されれば、解釈の自由がさらに奪われるのは自明の理だ。

コミックが悪いと言っているのではない。
脚本家が育たない土壌が悪いと言っているのだ。
安直にコミックに頼る姿勢が悪いと言っているのだ。

良質の脚本は、役者の良質な演技を引き出す。
また、そういう脚本を書ける人は、役者のこともよく分かっている。
台詞が生き生きと感じられるのは脚本と演技の相乗効果なのであって、
どちらかだけが突出しているということではない。
生きた台詞は、ドラマに心地よいテンポを与える。
そのテンポは、観る側に生理的な快感を与える。
こうして「面白いドラマ」は出来上がっていく。

結局、脚本かよ!

そう、その通り。

結局、脚本だよ!
2013 / 08 / 05 ( Mon ) 13:42:03 | 日記 | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
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