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恋するフォーチュンクッキー


好みであってもなくても、「いい曲」と感じる曲がたまにある。
硬い言い方をすれば、「楽曲が優れている」のである。
歌詞と旋律が無理なく融合していて、さらにその内容が高い曲。
書いてしまえばこれだけのことだが、これがありそうでいてなかなかない。
AKB48の「恋するフォーチュンクッキー」は、初めて聴いたときに直感した。
もっと正直に言うと、「うわ! やられたぁ…。」というのが第一印象。
衝撃の度合いでいうと、KinKi Kidsの「硝子の少年」以来のことだ。
実は大所帯のユニットは苦手なのだが、それはそれ、曲は曲だ。

聞き手に媚びず阿らず、女性の心情を上手く表現している歌詞。
ちょっとディスコナンバーを連想させるような軽快なメロディー。
風変わりだが、けっこう簡単に覚えられる振り付け。
誰かが「つい踊りたくなってしまう。」と言ったそうだが、それも分かる。
そして、決定的だったのはこの動画である。



金がかかっているなあ…という貧乏性的観察はおくとして、みんな楽しそう!
メンバーもそうだし、参加している一般の人たちも、何と楽しそうなのだろう。
これほど圧倒的な数のこんな屈託のない笑顔、そうそうお目にはかかれない。
笑顔とはこんなに素敵なものだったのだと、改めて思い知らされている。

秋元康は私と同世代(同学年)だから、歌詞に感じるところは多い。
この曲ではちょっと冴えない女の子に焦点を当てているが、これはおそらく、
センターを務めることになった指原へのエールだろうと考える。
いろいろあったけれど、ツキを呼ぶには笑顔を見せることだよ、と。
断っておくが、私は指原が好きなわけでもなんでもない。
このクリップに限っては、一番印象がいいのは篠田麻里子だ。
ただ、曲を聴いて指原へのエールと感じた、あくまでも個人的印象というヤツだ。

明快・若々しさが持ち前のニ長調の曲で、さらにメロディーに大きな特徴がある。
それは階名でいうところの「ファ」の音(音名なら「ソ」)が極端に少ないこと。
歌詞のついている部分で数えてみると、ワンコーラスにわずか二つしかない。
ワンコーラス目でいえば、サビの「ぼんやり聴いて」の「い」と、
「つま先から踊り出す」の「か」に「ファ」の音が当てられているだけだ。
少し音楽に詳しい人なら、どういう効果があるかを察していただけると思う。
ちなみにイントロには「ファ」が多用されていて、流れるような旋律になっている。
伊藤心太郎、これまた同世代(一学年下)だが、素晴らしいセンスだ。

イントロで、両手を交互に前後に突き出す仕草があるのだが、
これはおにぎりを作るイメージで踊るのだと指原が言っていた。
パパイヤ鈴木がそういう意識で振りをつけた…、そういうことなのだろう。
実際に何かの生放送で指原は「おにぎりぃ~、おにぎりぃ~!」と踊りながら言っている。
また別の放送を見たときには会場のヤローどもが「おにぎりぃ~!」と連呼していた。
こんなところにも、曲がどのように好かれているかを垣間見ることができる。
私も試しにやってみたのだが、この部分は意外に難しいように感じる…。

ただの下手糞?
ってか、踊ってみたのかよ?

えー、オホン。
昔、人気歌手は高値の花で、こちらから「行かなければ」ならなかった。
だが時代は変わり、AKBなどはあちらから「来てくれる」わけだ。
そういうプロモーションで、それなりに金を使って商売をしている。
そしてそれを支える消費者がいることで、彼女たちの音楽はまた続く。
50代半ばのオッサンとして隔世の感は否めないが、それはあくまでも営業のこと。
曲には、そういったホンニャラカンニャラは一切関係ない。
曲は曲で常に独立しているべきたと思うし、この曲は実際にそうだと思う。
長い曲なのにくどさはなく、いつ聴いても「軽い」と感じるのが実にいい。
最後に、サビのコーラスがとてもキレイだということを書き添えておこう。

ふぅ~!
2014 / 01 / 25 ( Sat ) 11:29:42 | たまには、歌 | TrackBack(0) | Comment(0) | トップ↑
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